• わたしたちは、埼玉県内を中心に活動する、まちづくりの専門家集団・特定非営利活動法人「つくたま」です。

    つくたま塾 2016年3月24日 19時~21時00分の記録様子2

    ◎講師:原田峻さん(立教大学コミュニティ福祉学部助教/福玉だより主筆)

    ◎参加者:10名

    ◎場所:さいたま市生涯学習総合センター(シーノ大宮センタープラザ・9F)・学習室2

    ◎タイトル:「5年目の東日本大震災・福島原発事故を埼玉で考えるーー避難者向け情報誌「福玉便り」の活動から」

    配付資料(PDFファイル、約1.2MB)

    ・原田さんは、20011年3月11日の時に大学院生であり、さいたまスーパーアリーナの避難所ボランティアに参加した。
    ・避難所での情報伝達の手段として壁新聞に気がついた。安否確認に使えそうだ、文字にする、紙にするという情報格差をあまり気にしないツールの良さを経験した。また、ハンズオン埼玉の西川さんたちとも知り合い、埼玉県内で避難者を支える人たちと出会った。
    ・2012年3月に福島・東北からの避難者に向けた情報誌「福玉便り」の創刊に携わり、現在46号を発行している。約4000部の発行。避難者には自治体や支援団体を通じて配布され、公共施設の窓口等でも置かれている。
    ・震災経験は年代によって異なる。特に、当時、中高校生の人たちは傷つき、大きなトラウマをかかえている。寄り添いたい。
    ・当事者に話をしてもらうことが大切だ。きっかけを作りたい。
    ・福玉便りは低いコストで運営している。印刷は多くの場合、富士ゼロックス埼玉端数倶楽部に世話になっている。郵送料は赤い羽根共同募金からの支援がある。編集にかかる作業は無給の編集部4人で対応している。大学の研究にする場合も考えられるが、区分けしながら使い分けている。
    ・福玉便りは低いコストで運営している。印刷は多くの場合、富士ゼロックス埼玉端数倶楽部に世話になっている。郵送料は赤い羽根共同募金からの支援がある。編集にかかる作業は無給の編集部4人で対応している。大学の研究にする場合も考えられるが、区分けしながら使い分けている。
    ・これまで続けられたのは、良い反応が支えになった。たとえば、県内での交流会も各地で随分と増えているし、内容もバラエティになっている。
    ・記事の内容は余り先鋭化しないように気を付けている。
    ・柔らかい紙面のイメージは、西川さんのデザインによる。
    ・避難者を巡る自治体の扱いはそれぞれ異なる。避難者数の捕捉、公共料金等の減免の扱いなどがあるが、その事実を紙面でお知らせする。結果として、自治体が訂正したりすることに繋がる。・避難者の状況が多様化している。現在大きな課題は、居住継続のことだ。それぞれが家庭の事情に即した対応をしているので、できるかぎり安心して居住できる情報の提供をしていきたい。避難という括りから、生活の安定というテーマになってきている。
    ・今回、新たにNPO法人を立ち上げることにした。埼玉広域避難者支援センターだが、「何よりも、一刻も早く、避難者の支援が不要となり、この組織が解散できるように、努力していきたい」という趣旨に重いメッセージがある。
    *当日、資料として使ったパワーポイントは丁寧な構成でした。それを若干の手直しをしていただき収録している。是非、ご覧いただきたい。
    (文責・若林祥文)

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