つくたま塾「埼玉県内の訪ねたい・使い続けたい建築」の報告

◎日時:2021年3月28日(火)19:00~21:00

◎講師:
若林祥文さん(都市づくりNPOさいたま 副理事長)

◎参加者:**名

◎場所:オンライン開催

◎タイトル:「埼玉県内の訪ねたい・使い続けたい建築」

埼玉県NPO基金の助成事業を受けた「訪ねたい・使い続けたい建築」HPを3月に公表した。そのHPの内容について携わった者たちから報告した。

進め方は、はじめに若林が今回の調査のねらいとHPの構成を紹介して、その後、執筆者たちがそれぞれの担当したコラム等について語った。

 

〇 HP制作のねらい:埼玉県内に点在している1950年から2000年代に建築された公共的な利用をしている建物は現在、老朽化や用途が変わったりして、消滅の瀬戸際にある。自治体は公共施設管理計画などを策定して、主にひっ迫した財源の観点からチェックをしている。一方、これらの建物は、私たちの街の記憶を醸成してきた。これからはスクラップアンドビルドではなく、じっくりと環境をつくっていく建物を大切にしていきたいと思う。そのためには、まずそうした建物を訪ねて、そして、使い続けていきたいというメッセージを出したいと思い、Webの制作をした。

・今回取り上げた公共建築物の中には、市町村合併前に当該自治体の新しい拠点づくりとして計画し、先行して建築された建物が複数ある。合併後、そうした計画は中断して、建設予定地の多くは広大な駐車場になっている。本調査のねらいである訪ねたい・使い続けたいという趣旨からも、当初計画を乗り越える素敵なプロジェクトを進めてほしい。

 

〇 執筆者たちの発言

・古里実氏:執筆したコラム「リノベーションまちづくり」、「公共建築物のデザインを考える」

・伊豆井秀一氏:執筆したコラム「建築と彫刻」、建築巡りコース「都幾川周辺を行く」

・高松敬氏:執筆したコラム「国登録有形文化財会席料理 二木屋」

・太田正夫氏:HPの使い方を解説。執筆したコラム「建築を見に行こう」

 

〇 これから

最後に若林が今後も対象建築物や記事を見直すことなどでHPの内容を充実していきたいと発言した。

若林個人では130ぐらいの建物を訪れているが、HPに掲載するにあたり該当建物83件については掲載の承諾を得るために関係者との連絡を取ったり、直接伺ってお話をお聞きすることもあった。そうした接触をすることで、建築についてのそれぞれの思いを受け取ることができたことは大変良かった。

(文責 若林祥文)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください