つくたま塾「杉戸町・南側用水路の再生と今後の地域づくり」の報告

ギャラリー

◎日時:2020年5月19日(火)19:00~21:00

◎講師:
遠藤清さん(南側用水路清流プロジェクト・代表/設計工房木土水・代表)
新井友和さん(杉戸町商工観光課(前・都市施設整備課・主幹))

◎参加者:12名

◎場所:オンライン開催

◎タイトル:「杉戸町・南側用水路の再生と今後の地域づくり」

 

町在住の建築家・遠藤さんが街の重要な資産である南側用水に着目して、復活に向けて取り組んだ。「がまツーリズム」という魅力的なイベントを考えだした。地域の方々に呼び掛けて、どぶ川になっていた用水が町をつくってきたことを思い出させたことが「清流復活」プロジェクトの原動力になっている。

 

 

・南側用水路は町内を南北に縦断する延長9.5kmの重要な水路である。利根川・葛西用水からの水を地域の田んぼに分水してきた用水路であったが、区画された田圃に直接水を配給するパイプライン化によって、農業用水路としての役割を終えてしまっていた。

一方、町役場では、平成2年度に南側水路整備基本構想を立て、南側用水路を環境空間としての整備していくことに取り組んでいた。整備済み6.3km、未整備3.2kmであり、平成17年度以降、財政難のために中断を余儀なくされた。なお、ボックスカルバートの工事費は50~60万円/mかかり、南側整備に対する町の予算は年間2000万円程度しかないため、新たに暗渠化する工事の実施は難しい。

・特に状況が悪かった市街地は、水路に蓋掛け(ボックスカルバート)して上部を植栽などもある散策道とした。農村部分では全体的に開渠のままである。もともと排水路ではないため、排水勾配がとれてないことから、水が流れにくく、さらには生活雑排水などが流入し、手入れが悪く、樹木が繁茂し、ヘドロが溜まり、冷蔵庫などの不法投棄が数多く見られた。

・町役場では議会の度に議員からの環境悪化についての質問があり、対応に苦慮してきたが、財政状況が厳しいため、整備が進まなかった。

・しかし、町を縦断してきた用水は環境資産として大きな役割があり、それを見出したのが遠藤さんたちの取り組みであった。

・遠藤さんたちは清流プロジェクトを平成25年から始めた。わずかな水を利用して新たな「みずみち」をつくるために、浚渫した。

・参加者する人たちは、月2回、土曜日の午前中に用水路の清掃に取り組んだ。町在住者であり、非農家多く、年齢層も高い。

・担当であった新井さんが遠藤さんらと一緒に、清流復活の取り組みを始めた。

・これまでに静岡県三島市の源兵衛川復活の取り組みや日野市の清流条例による用水路整備の先進事例をみんなで学んだ。

・詳しくは遠藤さんのHP「里川のある街」ブログを参照のこと。

https://mokudosui.blog.fc2.com/blog-entry-214.html

・イベント「がまツーリズム」は既に5回を開催し、杉戸町役場も広報をしてくれている。

この間で、「みずみち」による水面と木道の整備ができた。町民の関心も高まってきた。

・遠藤さんは、こうした用水路空間の再整備、川の復活は、我が国の将来にとって重要な課題であるとし、100年プロジェクトとして取り組んでいる。すでに10年が経過したが、着実に成果が出ている。

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